HОゲージ鉄道模型の魅力

HОゲージとは

鉄道模型には縮尺による規格がいくつか存在しますが、日本以外の海外で最もメジャーな鉄道模型の規格が今回ご紹介する、HОゲージです。

鉄道模型HОゲージのHОとは、ハーフОゲージの略で、国際規格では縮尺87分の1、線路の幅が16.5mmと定められています。日本で主流のNゲージ鉄道模型よりもずいぶんと大きいですが、重厚感や頑丈さ、そして大きいがゆえに可能な細部の精密さが海外の鉄道模型愛好家から絶大な支持を受けています。

鉄道模型メーカーもHОゲージの鉄道模型に力を入れており、海外でのHОゲージ関連の製品は、Nゲージのそれとは比較にならないほど豊富な種類が販売されています。

 

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HОゲージの誕生は、鉄道模型発祥の地と同じイギリスです。

1920年代に誕生したHОゲージという規格ですが、生まれ故郷のイギリスでは、よりキリのよい4ミリスケール、縮尺76分の1のOO(ダブルオー)ゲージの鉄道模型が趣味として主流となってしまいました。

なんとなく不運なHОゲージですが、海を渡り鉄道模型が盛んなドイツのメルクリン社をはじめ、フライシュマンやBRAWAといった世界中の有名鉄道メーカーがHОゲージの鉄道模型を制作、販売したことで世界中の鉄道模型マニアへと広まっていきました。ヨーロッパやアメリカなど日本以外の地域では鉄道模型=HОゲージというほどに一般的な規格となっています。

呼び名も、アメリカでは『エイチオー』、ヨーロッパでは『エイチゼロ』と異なりますが、どちらも同じ鉄道模型を指します。同じものでも地域によって呼び名が変わると言うことは、それだけHОゲージが各地で親しまれているということではないでしょうか。

 

 

日本ではHОゲージの鉄道模型はNゲージに比べて高価なことが多く、商品の種類もNゲージほどに充実していないのが現状です。国内の鉄道模型メーカーもHОゲージを製作、販売しているのは安達製作所や株式会社エントラなど数社だけですので、HОゲージの愛好家は、海外メーカーの輸入品に頼らざるを得ません。

さらに、日本でHОゲージと呼ばれる鉄道模型は、縮尺80分の1から87分の1までと統一されていないため、購入した鉄道模型を同じレールの上を走らせられないとか、パーツが使えないとかいった致命的な出来事も起こってしまいます。

本来HOという規格が、線路幅であるゲージと無関係の規格なのでこれらの問題も起こるのでしょうが、日本には、HОゲージが趣味や道楽として普及するための土壌が育たなかったと言うことでしょう。

 

NゲージにはNゲージ鉄道模型の良さがあり、趣味としての魅力があります。決してHОゲージに劣っているとは思いませんが、お金と場所、時間にゆとりがもてたら一度は、HОゲージ鉄道模型の世界に飛び込んでみたいと思わせる強い魅力を感じますね。

『いつかはHОゲージ鉄道模型』、私の憧れです。

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